メールマガジン「ベトナム株情報」　
VOL.154
2011.11.15

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CONTENTS

01. VNM、2011年年初10か月輸出額は前年同期比41.3％増
02. 週間☆アクセス数上位ランキング！
特集（2011年11月7日～2011年11月13日）
03. 噂のうわさ話
　天然ゴム業界
04. サイゴン・街角風景
　　ベトナムのファーストフード

01. VNM、2011年年初10か月輸出額は前年同期比41.3％増

ビナミルク[VNM]はこのたび、2011年年初10か月の輸出状況を
次の通り発表した。7日付ベトストックが報じた。

2011年年初10か月輸出状況
・ミルク製品輸出額：1億0600万ドル(約82億円／前年同期比：41.3％増)
・主力輸出市場：◇米国◇オーストラリア◇フィリピン◇カンボジアなどの15か国

・2011年の売上高見通し：21兆ドン(約769億円)

直近に発表されたベトナム企業トップ500社(VNR500)の報告では、
VNMはベトナム民間企業のトップ5社にランクインしている。

02. 週間☆アクセス数上位ランキング！
（2011年11月7日～2011年11月13日）

このコーナーでは、前週のベトナム株情報（www.viet-kabu.com）の
アクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位 ・特集・

VCB、不良債権急増は厳格な債権分類を行ったため（副頭取談）
[2011/11/09 19:05 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/111109064540.html

ベトコムバンク[VCB]の9月末時点における不良債権は
2010年末比+50％増の7兆3795億ドン（約269億円）、
上場商業銀行で最も大きい数値となった。
国内商業銀行でリスクマネージメントに最も
優れている商業銀行と評価されていたVCBの不良債権比率が
急上昇していることは市場関係者の注目を集めている。
9日付ベトストックが報じた。

中央銀行の決定第493号/2005/QD-NHNNによると貸付債権は
次の5つに分類されている。

①正常先債権：正常に返済中
②要注意先債権：延滞後90日以内
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③破綻懸念先債権：延滞後90日超～180日
④実質破綻先債権：延滞後180日超、返済困難
⑤破綻先債権：返済不能、破産認定先

このうち、ベトナム国内基準では、
③＋④＋⑤の合計が「不良債権」に分類されている
（海外基準では当然ながら②も不良債権である）。

VCBの国内基準での
不良債権比率(貸付金残高に対する③+④+⑤の比率)は
3.92％程度に留まっているが、②要注意先債権が
28兆6400億ドン（約 1045億円）に上っており、
国際基準により近い不良債権比率に調整すれば、
貸付金残高に対する②+③+④+⑤の比率は19.11％に上る。

以下は、その問題について同行のグエン・バン・トゥアン副頭取への
インタビューである。

記者）　VCBの貸付金残高に対する②+③+④+⑤の割合が

19.11％に上っており、上場商業銀行で
最も高い数値になりましたが、どうご覧になっていますか？

トゥアン氏）　マクロ経済が長期に亘り不安定な状況を
続けている中、多くの企業が経営不振に陥り、
資金返済能力が顕著に低下しているため、
不良債権比率が急上昇することは
特別珍しいことではありません。当行が発表したデータは
自行の実状を正確に伝える内容になっています。

当行は債権分類において他の銀行よりも
厳しく分別しているため、貸付金残高全体に占める、
②要注意先債権の割合が大きくなっています。
不良債権をベトナム基準ではなく国際基準に基づいて
管理していることが当行の特徴と言えるでしょう。

全ての商業銀行が当行と同等レベルで債権分類を
実施したとすれば、貸付金残高に対する②+③+④+⑤の
合計割合が当行の19.11％を大きく上回る商業銀行は
必ず出てくるでしょう。

記者）　VCBの不良債権比率の見通しをお聞かせ願えますか？

トゥアン氏）　前述したように、当行は
不良債権の取り扱いに細心の注意を払っており、
現在までに8兆ドン（約291億円）に上る
不良債権に対する引当金を計上しています。
年度末に一部の不良債権に対して追加引当てを
実施するため、不良債権比率は低下する予定です。

ラオス政府、海外投資家の不動産購入を奨励
[2011/11/09 13:27 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/laos/111109011800.html

計画投資省はこのたび、政府では
海外投資家による不動産投資を奨励していると発表した。
2日付ラオスボイスが報じた。

これに並行して、投資促進法の改正により海外投資家は
50万ドル(約3878万5000円)で800平方メートルの土地使用権を
購入することが可能になる。

今回の政府による海外投資家の不動産投資奨励策は、
国家に収益をもたらし経済成長を
後押しするための政策の一環と言われている。

アセアン諸国からの投資額、年初9ヶ月で前年同期比66％増
[2011/11/11 17:59 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/cambodia/111111040240.html

カンボジア開発評議会（CDC）はこのたび、
2011年年初9か月におけるアセアン諸国からの投資額が
前年同期の2億8700万ドル(約222億円)から
4億7600ドル(約369億円)へと66.0％増加したと発表した。
10日付ベトストックが報じた。

年初9か月投資額・国別の内訳
＋ベトナム：2億4600万ドル(約190億円)
＋マレーシア：2億3000万ドル(約178億円)

アセアン諸国のうち、1994年から2011年9月末までに
カンボジアへ最も投資した国別順位は
◇マレーシア：26億ドル(約2018億円)、
以下◇ベトナム：8億1200万ドル(約630億円)、
◇タイ：7億4600万ドル(約579億円)、
◇シンガポール：6億3600万ドル(約493億円)と続く。
投資額が大きい分野は◇ゴム栽培業◇工業◇縫製業◇観光業◇鉱業等。

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03. 噂のうわさ話

※くれぐれもお取り扱いにご注意ください！！
現地投資家は何を考え、何に基づいて投資をするのか？
いろいろと推察しながら、しかし、あくまでも「噂として」お楽しみください。

※こちらの記事はグローバルリンクアドバイザーズ株式会社が、
毎週有料会員向けに配信しているメールマガジン「ベトナム株通信」の
過去記事をご提供いただいたものから「ベトナム株情報」が独自に選んだ、
おもしろい噂を組み合わせて掲載しています。

●グローバルリンクアドバイザーズ株式会社については、こちらをご覧下さい。
http://www.gladv.co.jp/members/vietnam/index.html
●「ベトナム株通信」については、こちらをご覧下さい。
http://www.viet-kabu.com/magazine/ad/global/index.php

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ベトナム現地投資家のうわさ話・天然ゴム業界の巻！
(2011年11月15日発行ベトナム株通信第1516号)
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■天然ゴム業界■

ベトナム天然ゴム業界の概要

ベトナムは天然ゴムの栽培に適した自然に恵まれている。
通常、輸出量が国内生産量を上回っており、
これは国内産だけではなく外国産天然ゴムを
輸入・加工してから輸出もしているためである。
国内生産量に対する輸出量の比率が120％に上っている。

生産量が世界で5位、輸出量が世界で4位と上位にあるが、
ベトナムの年間生産量はタイの23％、
インドネシアの28％程度に留まっている。
天然ゴムの品質が低く、ブランド力が劣るため、
輸出価格はタイ産やインドネシア産などの
天然ゴムに較べ10～20％低い水準にある。

全国の天然ゴム面積は2000年から年々増えており、
2000年の41万2000ヘクタールから2010年には
74万ヘクタールにまで拡大した。この内、開拓中の面積が
60％、栽培中の面積は40％となっている。これに伴い生産量が
増加し、また1ヘクタール当たりの年間生産能力も
この数年間で著しく高まっている。

2010年のゴム輸出量は2009年比＋7％増の78万3000t、
輸出額は2009年比＋94％増の23億7000万ドル（約1848億円）だった。
輸出額の増加率が輸出量の増加率を大きく上回ったのは、
輸出量はあまり伸びなかったものの、輸出価格が
急上昇したためである。

2011年年初9か月の天然ゴム輸出量は
前年同期比+2.4％増の52万5000t、輸出額は
同+60％増の23億7000万ドル（約1848億円）と
引き続き好調に推移している。

世界のゴム消費量（天然ゴムと合成ゴムを含む）見通しは
2011年が2570万t、2012年が2760万tである。
天然ゴム価格はここ2年間上昇の一途を辿ってきたため、
今後は横ばい状態になろうが引き続き高水準を保つ見通しである。

世界経済が低迷を続けているが、自動車産業は
新興諸国マーケットを中心に引き続き成長を遂げている。
ゴムの60％はタイヤ生産に使用されており、
自動車産業の成長と共に、ゴム産業も大きな成長を
遂げる見通しである。

ベトナムは世界の70か国に天然ゴムを輸出しており、
この内、中国が主力輸出市場である。
中国市場への依存度が極めて高いことから
中国に対する販売価格を引き上げにくく、
最近、領土を巡る中国との衝突も多発していることも
相当な懸念材料になっている。

ベトナムは主要天然ゴム生産国のうちの1国であるが、
ゴム加工生産能力が低く、付加価値の高い製品の割合が
極端に小さく、価格が低い水準にある
加工用天然ゴムの輸出割合が圧倒的に大きいのが
現状である。タイヤ・チュウブ、Oリング、
グローブなど付加価値が高く販売価格が
比較的高いゴム製品の輸出額は
加工用天然ゴムの輸出額の15～20％程度に留まっている。

天然ゴム企業間競争は激しくないが、植樹などの投資から
売上計上出来るようになるまで5～7年掛かるため、
先行投資コストも大きく、参入障壁が厚い業界といえる。

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7月1日施行の改正保険法が焦点に PVIホールディングス株式会社 (PVI)

毎週、ベトナムのほのぼの写真をお届けいたします。
今週は「ベトナムのファーストフード」です。

簡易の屋台、注文すればすぐ出てくる大衆ファーストフード。
こちらの取り扱い料理はBun Bo Hue1品のみ。
Bun＝米麺の一種　Bo=牛肉 Hue＝フエ（中部の古都）

あえて日本語に翻訳するとフエ風牛肉ブン麺となりますが、
「ブンボー・フエ」でひとつの料理名として定着しています。
南部ものは甘めの味付けになっていますが、
本場中部のものは辛いそうです。

さて、この路上のお店、おフロのイスに座ってその場で食べてもよし、
お持ち帰りも出来ます。スープと麺、野菜をそれぞれビニール袋に
分けて入れてくれます。スープ麺専用のお弁当箱に入れて
もらうこともできます。

ベトナムでは、このように1種類の料理だけを専門に取り扱う
屋台があちらこちらにあります。でも、ドイモイ前の
ベトナムは本当に貧しく、このブンボー・フエも滅多に
食べられるものではなかったそうです。食べる機会があったら、
必ずスープは残し他の家族のお土産として持ち帰ったそうです。

さて、お味のほうは、取り扱いメニューが1品だけとあって
概ねに保証されている・・ように思います。
衛生面はやっぱり保証できませんが・・。

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今回は、ここまでです。

最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベトナム株情報」をよろしくお願いいたします。

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